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【第7話】腸管のデトックス機能について

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腸管のデトックス機能について

では次に、少し話題を変えて腸管のデトックス機能というものについてみていきたいと思います。

これまでのところで何度もくどいほど遅発型フードアレルギーというものは単に食材を制限しただけでは絶対に治らないのだということを強調してきました。このように強調するのも、通常の病院でこの検査を行うと、アレルギー反応が強く出ている食材を制限しなさいという指導がされていることが多いからです。

もちろんそれで症状が良くなる場合もあるのですが、かえって症状が悪くなったり、身体の栄養状態が悪くなって当院を受診される方も多いのです。

どうして食材を制限するだけでよくならないのかということについて、このデトックス機能の立場からみていきたいと思います。


腸内環境のバランスが乱れてリーキーガット症候群がおこると、実は遅発型フードアレルギーが起こるだけではありません。

最近の研究では、腸内細菌は単にそこにいるだけではなくて、私たちの食べたものに対してのデトックスを行ってくれているということがわかってきました。さらに腸管粘膜、腸管の細胞自身にも、腸に含まれるいろんな毒素を解毒する働きがあるということがわかってきたのです。

つまり腸内環境が乱れるとリーキーガットがおこるだけではなく、腸管粘膜や腸内細菌のデトックス能力が低下するのです。そうすると、この食べ物のなかに含まれているいろんな内毒素、エンドトキシンと言われる物質が、リーキーガットを起こした腸管粘膜から私たちの身体の中に入ってきやすくなってきます。

この内毒素というものは私たちの身体にいろんな炎症反応を起こすことがわかっています。そして炎症症候群と言われる状態を引き起こします。

これも最近分かってきたことですが、私たちの身体に起こるいろいろな病気は、その本質は炎症であるという概念が非常に注目されています。

単にアレルギーや免疫疾患だけではなく、生活習慣病やがんなどもこの身体の中に起こった炎症が関係しているということがわかってきているのです。


さらに環境汚染、水質や土壌が汚染されることにより、私たちが口にする食べ物の中にはいろいろな重金属や環境汚染物質が含まれています。リーキッガット症候群や、デトックス能力が低下することによってこういった物質が私たちの身体に入ってきます。

するとこれらの重金属、環境汚染物質が体内に蓄積し始め、慢性疲労、うつ病、あるいはそれ以外の様々なミトコンドリア機能低下に関連する病気の原因となるのです。





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