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慢性疲労症候群とは

慢性疲労症候群(chronic fatigue syndrome: CFS)は身体を動かせないほどの疲労が6か月以上の長期間にわたって続き、日常生活に支障をきたすほどになる病気です。

1988年にアメリカ疾病予防管理センターにより新しい疾患概念として提唱されました。Chronic Fatigue Syndromeという英語名から「CFS」ともよばれています。

症状としては、健康な人がかぜや気管支炎などを患ったことをきっかけに、かぜに似た症状がいつまでも長引くことで発症することが多いです。休んでいても改善しなかったり、摂食障害や不眠などを伴なったりすることがあります。

病院でいろいろな全身の検査(ホルモンの異常、内臓や脳、神経系の検査など)を行なっても異常が見つからないとき、慢性疲労症候群が疑われます。


原因の分からない慢性疲労

原因の分からない「慢性疲労」で困っておられる方は全国で100万人いると言われています。このような患者様に対応するため、当院では「慢性疲労外来」を設立しています。原因の分からない慢性疲労やうつ症状の診断のための検査や治療を積極的に行っています。

このような症状を示す病態としては「副腎疲労」や「起立性調節障害」などがありますが、少し異なる病態として「慢性疲労症候群」という疾患概念がありますので紹介します。


慢性疲労症候群の原因

慢性疲労症候群は、これまで確定診断に結びつくような検査異常は同定されておらずその原因が明らかになっていません。さまざまなウイルス感染の関与が示唆されていますが確定的なことは分かっていません。
しかし最近、様々な研究の結果病気の起こる仕組みが少しずつ明らかになってきました。

私たちの身体は、自律神経系、ホルモン系、免疫系の3つがバランスを保って働いています。ところが、ストレスをきっかけにして、自律神経系やホルモン系の働きに異常が生じ、免疫の働きが低下すると、体内に潜伏していたウイルスが再活性化されます。

そして、再活性化したウイルスを抑え込むために、体内では免疫物質が過剰に作られるようになります。この過剰に作られた免疫物質が脳の働きに影響を及ぼし、強い疲労感や様々な症状を起こすという説が有力です。
また、慢性疲労症候群の患者の方には、ある特定の遺伝子に関する異常が認められていることも報告されています。


慢性疲労症候群に良く見られる症状

よく見られる症状として、以下のものがあります。

  • 記憶力、集中力の低下
  • 筋肉痛
  • 関節痛
  • のどの痛みや微熱などの風邪様症状
  • 首やわきの下のリンパ節の腫大や圧痛
  • 睡眠障害
  • 頭痛
  • 低血圧
  • 胃腸が過敏
  • 体の体温調節がうまくなく、暑いのも寒いのも苦手
  • 音や光に対して過敏

慢性疲労症候群の診断基準

慢性疲労症候群の原因については、複数の要因がありますが、ME/CFSの日本医療研究開発機構(AMED) 研究班(旧厚生労働省 研究班)が、診断基準を定めています。

筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)臨床診断基準

Ⅰ.6ヵ月以上持続ないし再発を繰り返す以下の所見を認める
(医師が判断し、診断に用いた評価期間の50%以上で認めること)

  1. 強い倦怠感を伴う日常活動能力の低下*
  2. 活動後の強い疲労・倦怠感**
  3. 睡眠障害、熟睡感のない睡眠
  4. 下記の(ア)または(イ)
    (ア)認知機能の障害
    (イ)起立性調節障害

Ⅱ.別表1-1に記載されている最低限の検査を実施し、別表1-2に記載された疾病を鑑別する
(別表1-3に記載された疾病・病態は共存として認める)

*:病前の職業、学業、社会生活、個人的活動と比較して判断する。体質的(例:小さいころから虚弱であった)というものではなく、明らかに新らたに発生した状態である。過労によるものではなく、休息によっても改善しない. 別表2に記載された「PS(performance status)による疲労・倦怠の程度」を医師が判断し、PS 3以上の状態であること。
**:活動とは、身体活動のみならず精神的、知的、体位変換などの様々なストレスを含む。



別表1-1. ME/CFS診断に必要な最低限の臨床検査

  1. 尿検査(試験紙法)
  2. 便潜血反応(ヒトヘモグロビン)
  3. 血液一般検査(WBC、Hb、Ht、RBC、血小板、末梢血液像)
  4. CRP、赤沈
  5. 血液生化学(TP、蛋白分画、TC、TG、AST、ALT、LD、γ-GT、BUN、Cr、尿酸、 血清電解質、血糖)
  6. 甲状腺検査(TSH)、リウマトイド因子、抗核抗体
  7. 心電図
  8. 胸部単純X線撮影


別表1-2. 鑑別すべき主な疾患・病態

  1. 臓器不全:(例;肺気腫、肝硬変、心不全、慢性腎不全など)
  2. 慢性感染症:(例;AIDS、B型肝炎、C型肝炎など)
  3. 膠原病・リウマチ性、および慢性炎症性疾患:
    (例;SLE、RA、Sjögren症候群、炎症性腸疾患、慢性膵炎など)
  4. 神経系疾患:
    (例;多発性硬化症、神経筋疾患、てんかん、あるいは疲労感を惹き起こすような薬剤を持続的に服用する疾患、後遺症をもつ 頭部外傷など)
  5. 系統的治療を必要とする疾患:(例;臓器・骨髄移植、がん化学療法、 脳・胸部・腹部・骨盤への放射線治療など)
  6. 内分泌・代謝疾患:(例;糖尿病、甲状腺疾患、下垂体機能低下症、副腎不全、など)
  7. 原発性睡眠障害:(例;睡眠時無呼吸症候群、ナルコレプシーなど)
  8. 精神疾患:(例;双極性障害、統合失調症、精神病性うつ病、薬物乱用・依存症など)


別表1-3. 共存を認める疾患・病態

  1. 機能性身体症候群(Functional Somatic Syndrome: FSS)に含まれる病態線維筋痛症、過敏性腸症候群、顎関節症、化学物質過敏症、間質性膀胱炎、機能性胃腸症、月経前症候群、片頭痛など
  2. 身体表現性障害 (DSP-IV)、身体症状症および関連症群(DSM-5)、気分障害(双極性障害、精神病性うつ病を除く)
  3. その他の疾患・病態
    起立性調節障害 (OD):POTS(体位性頻脈症候;postural tachycardia syndrome)を含む若年者の不登校
  4. 神経系疾患:
    (例;多発性硬化症、神経筋疾患、てんかん、あるいは疲労感を惹き起こすような薬剤を持続的に服用する疾患、後遺症をもつ 頭部外傷など)
  5. 合併疾患・病態
    脳脊髄液減少症、下肢静止不能症候群(RLS)

出典:https://www.fuksi-kagk-u.ac.jp/guide/efforts/research/kuratsune/


つまり、一過性の疲労症状ではなく、日常生活に支障をきたす程度の慢性疲労症状やそれに随伴する症状が半年以上にわたり続くこと。さらに、他の疾患が除外されている必要があるということです。

このように他の似たような症状をきたす疾患を除外した上で診断されることを、「除外診断」と言います。言い換えると、ある程度症状が似ている病態をひとまとめにしたけれど、これは、その原因についてはまだまだ特定できておらず、色々な要素が関係している可能性があるということを意味しています。

慢性疲労症候群の治療

現時点では慢性疲労症候群の治療は、決定的な治療薬があるわけではありません。実際は漢方を中心とした薬物療法が中心に行なわれることが多いです。これは「中流」に働きかけて自己治癒力を高めようとする方法のひとつで、身体の免疫力を高めたり自律神経のバランスを整える治療法です。

最近、この症候群では「自己治癒力」のバランスが乱れた結果「炎症」が強くなっていることが分かってきました。ここでいう「炎症」とは炎症性サイトカインと言われる物質や活性酸素が増えている状態のことを意味します。

参考サイト:CFS患者における酸化ストレス、抗酸化力の評価(PDF)

「抗酸化治療」「抗炎症治療」が今後有効であることが示される可能性があります。例えば、体内の炎症性サイトカインや活性酸素といった炎症性物質による細胞の障害を防ぐため、抗酸化作用をもつビタミンCやコエンザイムQ10などのサプリメントによる治療が有効であるという報告も見られます。

参考サイト:「慢性疲労症候群」に還元型コエンザイムQ10が効果あり - 大阪市立大など

また、分子栄養学的な観点から、慢性疲労をミトコンドリアの機能障害ととらえることも可能です。その場合は鉄やビタミンB群などのエネルギー代謝に関係するミネラルやビタミンを補う必要があります。

もちろん、長期間にわたって内外のストレスにさらされていることに対して、精神的なサポートが重要であることは言うまでもありません。
これらのいろいろな方法を用いて治療にあたることは、まさしく病気になるプロセスに寄り添い、「自己治癒力を高める治療」の実践にほかならないと考えています。

慢性疲労症候群に対する当院のアプローチ

当院では、「体のバランスを整え自己治癒力を高める」という観点から、慢性疲労症候群に対してい化のようなアプローチを行っています。
慢性疲労症候群の原因となっている、体全体や脳に起こっている炎症の原因として、以下のような病態が考えられます。

・腸管の炎症から起きる「リーキーガット症候群
腸管カンジダ症
体内の重金属蓄積
・環境汚染物質や有害物質の体内蓄積

実際に、これまで色々なアプローチを行なってきても改善しなかった持続する慢性疲労症状やそれに付随する様々な症状が、上記のアプローチのより改善されている方がたくさんおられます。
決して、「絶対に治る」というわけではありませんが、今後広く検討されるべき価値のある方法であると考えられます。

診療のご相談・受診予約について

受診の予約は、①電話での受付と②WEB予約による受付を行っております。病状や診療についてのご相談は、下欄の「ご相談・お問合せフォーム」よりお願いします。電話での相談は受け付けておりませんのでよろしくご了承ください。

当院では診療をご希望の場合は以下の2つの方法で診察が可能です。

  • クリニックを直接受診する方法
  • 遠隔診療(スカイプ、電話)を受ける方法

※診察の流れやFAQ(よくある質問)についてはこちらをご覧ください。


慢性疲労症候群に関する検査について

唾液中コルチゾール検査18,000円(税別)
副腎は私達が受けるストレスに対抗する「抗ストレスホルモン」(コルチゾール)を分泌しています。過剰なストレスを長時間にわたり受けた場合、「副腎疲労」という状態が起こります。この検査は、唾液を1日4回採取していただく事によりコルチゾールの日内変動を調べる検査で、副腎疲労の程度を知る事ができます。ネット検査可。
18,000円(税別)
唾液中コルチゾール検査の詳細はこちら
検査の申し込みはこちら
唾液中コルチゾール+DHEA検査27,000円(税別)
副腎から分泌されるホルモンとしてコルチゾールと別にDHEAというホルモンがあります。DHEAは体内で代謝されて、男性(女性)ホルモンになります。副腎にストレスがかかり、DHEAホルモンの分泌が低下すると、性ホルモンのバランスが崩れます。特に、女性の場合は生理不順、生理痛、生理前症候群などの原因になります。これらの症状を伴う場合は唾液中DHEAを同時に測定されることをオススメします。ネット検査可。

27,000円(税別)
唾液中コルチゾール+DHEA検査の詳細はこちら
検査の申し込みはこちら
遅延型フードアレルギー検査34,000円(税別)
腸管の粘膜が損傷して起こる腸管漏出症候群(リーキーガット症候群)により、食べ物が充分に分解される前に血液中に漏れ出る事により遅延型フードアレルギーが起こります。この検査は遅延型フードアレルギーの程度を見る事により、適切な食事指導を行います。ネット検査可。
34,000円(税別)
遅延型フードアレルギー検査の詳細はこちら
検査の申し込みはこちら
毛髪重金属検査18,000円(税別)
毛髪内の重金属を調べる事で、体内にある重金属がどの程度蓄積しているかを知るスクリーニング検査になります。ネット検査可。
18,000円(税別)
毛髪重金属検査の詳細はこちら
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有機酸尿測定38,000円(税別)※検査説明代金を含む
尿中の有機酸を測定する事によりカンジダ菌から分泌される様々な有機酸の他に、ミトコンドリア機能や身体のデトックス能力などを評価する事ができます。この検査は尿中に含まれる様々な代謝産物を測定する事で、身体の中のいろいろな化学反応が正常に働いているのかどうかを調べようと言うものです。検査代金には、検査の説明料金、サプリメントの提案や今後の方針のアドバイス料金も含みます。ネット検査可。
38,000円(税別)※検査説明代金を含む
有機酸尿測定の詳細はこちら
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