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コラム

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糞便移植(FMT)の可能性と危険性

これまで、腸内フローラが私たちの健康に思っている以上の影響を与えるということを見て来ました。その先にある、究極的な治療法として、最近、「糞便移植」に注目が集まって来ています。 糞便移植とは、健康な人の腸内細菌を、治療目的で患者さんの消化管に移植し、健康効果を期待する治療法です。 正式名称はfecal microbiota transplantation (FMT)で、便微生物移植、腸内細菌療法など […]

忘れられた器官 マイクロバイオーター②〜 マイクロバイオーターの海に浮かぶヒトゲノム〜

マイクロバイオーターは単なる「腸内細菌の集まり」ではありません。 腸内に棲む細菌や真菌は、単に「間借り」をしているのではなく、人体と緊密なコミュニケーションを取り、ヒトの健康のあらゆる側面に直接、間接に影響を与えています。 前回の記事では、「忘れられた器官」マイクロバイオーターが食べ物と反応して化学物質を生み出し、人体機能に影響を及ぼしていることを、栄養学の観点から解説しました。 今回はヒトとマイ […]

忘れられた器官マイクロバイオーター①〜 栄養学の常識をくつがえす、未知の役割とは〜

人間の身体は食べたもので構成されますから、健康、病気治療、体重管理に至るまで、栄養学からみた食事指導は欠かせません。 これまでの栄養学の現場では、カロリー管理が大切だと考えられていました。しかし最新の研究では、健康管理には「腸内細菌」、いわゆるマイクロバイオーターが深く関係していることが分かってきました。 「マイクロバイオーター」を日本語に訳すと、「細菌叢」。あまり聞きなれない用語ですが「叢」(そ […]

慢性疲労症候群とミトコンドリア機能障害② 〜腸内環境とのかかわりと、具体的な治療の事例紹介〜

客観的な評価が難しいとされていたミトコンドリアの機能低下は、「有機酸尿検査」などのバイオロジカル検査である程度計測することが可能です。 慢性疲労に関しても、検査によって病態を把握し、治療に具体的に役立てられるのであれば、症状に苦しむ人にとっては朗報です。 関連記事:慢性疲労症候群とミトコンドリア機能障害① 〜検査で予測可能になりつつあるミトコンドリアの機能低下〜 ミトコンドリア機能の低下の原因は、 […]

慢性疲労症候群とミトコンドリア機能障害① 〜検査で予測可能になりつつあるミトコンドリアの機能低下〜

慢性疲労症状をきたす原因不明の病態として「慢性疲労症候群」という疾患があります。 日常生活に支障が出るほどの慢性的な疲労感を感じる病態ですが、通常の検査ではなかなか診断がつかず、はっきりとした原因は不明とされてきました。診断基準も、「他の疾患を除外した原因不明の慢性疲労症状をきたす疾患」となっています。 明らかな検査方法も治療法もなく、根本的に治ることが難しい疾患です。しかし、「原因のわからない慢 […]

アルツハイマー病も、体の炎症を抑え解毒機能を高めることで改善する可能性があります。

アルツハイマー病は脳の変性疾患の中で一番多い病気です。これまでは、一度、罹ってしまうと治ることは不可能であると考えられてきました。 実際に、莫大な費用をかけてアルツハイマー病の治療薬が開発されてきましたが、思うような結果が得られていません。 このコラムでは、どうしてこれまでの治療薬やアプローチでは効果がでなかったのかについて説明し、最近注目されている「リコード法」について紹介します。 「リコード法 […]

パーキンソン病の発症が腸内環境と関係があるって知っていますか?

パーキンソン病は原因不明の難病です。中脳の黒質という部分のドーパミン神経の脱落が原因とされていますが、まだその原因は明確には分かっていないません。現時点では、病気の進行を防ぐ治療法は無く、今後の病因の究明が重要です。 その発症に腸内環境の炎症が関連しているという研究がありますが、あまり知られてはいません。 今回は、パーキンソン病を例にとって、身体の炎症と病気の関係、そして予防医学の考え方について説 […]

慢性疲労症候群と副腎疲労症候群、何が違うのか?

慢性的な疲労感や体調不良の原因をネットで探っていくと、「慢性疲労症候群」「副腎疲労症候群」というキーワードにたどり着くことがあります。 聞き慣れない言葉であり、また似てもいるため、上記2つを同じ病気だと思っている人が多いのですが、実は違うレベルの話を混同しています。 たしかに、副腎疲労が原因となって慢性疲労症候群を起こすケースはあります。しかし慢性疲労症候群を起こす原因には、副腎疲労以外にもあり得 […]

遅延型フードアレルギー検査はやっても意味がないのは本当か?

Google検索で遅延型フードアレルギー検査について調べると、上位記事の多くに、「うちでは、あえて検査をおすすめしていません」という内容が書かれています。 しかし、別のサイトでは「検査は有用だ」と書いた記事もあり、検索を進めるうちに、どちらが本当なのか分らない…と不安になってしまった方も多いのではないでしょうか。 この記事では、それぞれの立場の意見をまとめ、結局のところ何が問題なのかと、遅延型フー […]

便通が毎日出ていたら「私は、腸内環境は問題ない」と安心していませんか?

規則正しい便通は、大腸機能が整っている証し。しかし、便通では小腸機能も正常かどうかまでは分かりません。 大腸と小腸の役割は違います。大腸によってスムーズな便通があっても、小腸の消化吸収機能に問題があれば、タンパク質不足や、フードアレルギーの原因にもなり、身体のバランスが崩れてしまいます。 まずは小腸の役割を知り、自分の小腸機能は正常かどうかを考えてみましょう。 便通だけで判断できない腸内環境 便通 […]

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