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[コラム] 便通が毎日出ていたら「私は、腸内環境は問題ない」と安心していませんか?

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規則正しい便通は、大腸機能が整っている証し。しかし、便通では小腸機能も正常かどうかまでは分かりません。

大腸と小腸の役割は違います。大腸によってスムーズな便通があっても、小腸の消化吸収機能に問題があれば、タンパク質不足や、フードアレルギーの原因にもなり、身体のバランスが崩れてしまいます。

まずは小腸の役割を知り、自分の小腸機能は正常かどうかを考えてみましょう。

便通だけで判断できない腸内環境

便通が毎日規則正しく出ていても、腸内環境のバランスが崩れていることは、よくあります。

便は、私たちが自分の目で確かめられる唯一の腸内情報ですが、排便はあくまで大腸の問題です。小腸も含めた「腸内環境」に関しては、便の状態だけで自己判断することはできません。

大腸と小腸の役割の違いは?

小腸と大腸の役割の違いを簡単に言い表すと、こうなります。

小腸・・・「食べたものを消化吸収する機能」
大腸・・・「吸収の済んだ食べカスを排便する機能」


出典:https://www.wakamoto-pharm.co.jp/health_si/understand/

食物は、胃でペースト状にされ、小腸に送り込まれます。
そして、消化酵素によりさらに細かく砕かれ、必要な栄養分として吸収されるのです。

栄養分が吸収されたあとの「食べカス」や、消化されなかった食物繊維は、大腸に送られます。

大腸では、その食べカスから水分を吸収し、便をちょうどよい硬さに調節するという機能が働きます。
また消化酵素の含まれない粘液が出され、スムーズな排便を助けています。

身体にとって大切な小腸の役割

十二指腸・空腸・回腸で構成され、人間の消化管の大半を占める小腸。すべて伸ばすと全長は6~7mほどにもなり、さまざまな消化酵素による食べ物の最終消化と吸収は、ほとんど小腸で行われています。

小腸の内側には、無数のヒダが存在します。
そしてこのヒダには、絨毛(じゅうもう)と呼ばれる突起物があり、さらに小さな微絨毛で覆われています。

大切なのは、絨毛は、毛細血管やリンパ管につながっているということ。
小腸で消化された栄養素は、毛細血管やリンパ管を通り、まず一度は肝臓に蓄えられ、その後再構成されて全身へ送られます。

小腸における消化吸収は、私たちの命を維持するとても大切な機能。
そのため小腸では免疫機能が発達しており、大腸などの他の臓器に比べて、病気になりにくい仕組みが整っています。

さらに最近の研究では、小腸の粘膜には、食べ物に含まれる有害物質を解毒し、体の中に入れないようにする働きがあることも分かってきました。

小腸の環境が乱れたらどうなるか

小腸のバランスの乱れは、便通では分かりにくいため、自覚することは難しいでしょう。
しかし、いくつかのサインはあります。もしそのサインを受け取ったら、早めに小腸ケアを考える必要があります。

小腸の雑菌が引き起こす、おなかの膨張感

小腸の環境が乱れてくると、小腸の中に雑菌が繁殖しやすくなります。
するとその雑菌が炭水化物などを分解し、小腸内で異常発酵を起こし始めます。

その発酵によって、おなかが異常に張ることがありますが、このような症状がある場合は、小腸の環境が乱れている可能性が高いといえるでしょう。

最近注目される、この小腸内に雑菌が増殖して腹部に膨張感が起こるケースは、SIBO(小腸内細菌異常増殖症)と呼ばれています。

総蛋白値で分かる小腸の異常

検査データではどのような異常が出てくるでしょうか。

小腸の機能が低下してくると、必要な栄養素を吸収できなくなり、身体に異常が現れ始めます。

一番分かりやすいのはタンパク質の不足。
食事できちんとタンパク質を摂っているのに、採血検査で「総蛋白」が低く出る場合は、小腸機能の低下が疑われます。

特にアルブミンは身体の中で代償されるので、よほど栄養状態が悪くならない限り数値は低下しません。

理想的な総蛋白値は7.5以上、最低でも7.0あるかどうかを確認してみましょう。

遅延型フードアレルギー検査も有効

さらに詳しく小腸の状態を知るためには、「遅延型フードアレルギー検査」がおすすめです。

小腸の環境が乱れ、小腸粘膜に傷がついてしまうと、「リーキーガット症候群」という状態になります。
小腸の粘膜が痛み、すきまができてスカスカになっている状態をイメージしてください。

リーキーガットになっていると、小腸を通過する食べ物が、まだしっかりと分解されていないのに、腸管のすきまから漏れて、血液中に流れ込んでしまいます。

本来食べ物は、しっかりと分解されてから吸収されることで、何も問題を起こさず、体にとって「栄養素」となります。
しかしまだ分解が中途の段階で体内に入ってしまうと、アレルギーを起こす原因(アレルゲン)となり、全身にさまざまな不調を起こします。

これが、「遅延型フードアレルギー」と呼ばれる状態です。

遅延型フードアレルギーは、原因不明の不調や慢性疾患、メンタル疾患の原因にもなり得ます。
たとえ便通がよかったとしても、自分の腸内環境に安心しきってはいけません。

もし小腸の状態に不安を感じたなら、遅延型フードアレルギー検査を行い、アレルギーの程度を確認してみましょう。
小腸の粘膜がどれほど傷んでいるのかを推測することができれば、改善の方法も見えてきます。

まとめ

以下、この記事のまとめです
・ 便通が快調だからといって、小腸機能が正常であるとは限らない
・ 小腸機能の状態を知るためには、腹部膨満感などの症状がないか、血液検査で総蛋白の項目が正常かどうかが目安になる
・ さらに詳しく知るために、「遅延型フードアレルギー検査」を行うことができる
・ 小腸の機能は、私たちの体がきちんと働く上で非常に大切な機能である



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